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贈答品に化粧箱が使われる理由

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コラム

 化粧箱と言う言葉になじみはありますでしょうか。
 ここで言う化粧箱というのは何かしらの種類の装飾を施した紙製の箱の事を指します。箱に化粧をしている訳です。
 今回の記事では化粧箱の成り立ちや、必要性、弊社の解釈などについて書いていきたいと思います。

化粧箱の由来

 化粧と言う言葉には「顔を装い飾る」という意味だけではなく、「美しく飾る」という意味もあり、対象が箱であっても問題はなかったため、化粧箱と言う単語が誕生したようです。
 そしてその生まれた時代ですが、まず紙の製法が外国から伝わり、時を経て、和紙から洋紙が主流になり、それらで作った紙箱が普及していったのが明治初期でした。化粧箱のご先祖様の誕生です。
(化粧道具を入れる箱としての意味を持った化粧箱という名称の物も同じ時代にかばんとしてあったようですが、完全に別物です)
 この紙箱が商品を入れる紙器として普及していく際に、外は厚い紙、内は薄い紙を貼り合わせた貼箱が誕生します。今の化粧箱と呼ばれる箱とほとんどが同じ形状です。
 そしてさらに貼箱にさまざまな種類の加工を施します。屋号や商品名が書かれた(印刷された)紙を貼ったり、現代の技術で貼箱にオフセット印刷や表面加工などの装飾もそうです。これが現代において美しく飾られた化粧箱と呼ばれる物です。

なぜ化粧箱を使うのか

 ではなぜ、箱を美しく飾る必要があったのか。
 もともとは屋号や商品名など区別分類をする意味から貼箱に加工がされていました。
 それが次第に「商品と貼箱」を合わせたパッケージとしての価値を底上げさせる「手間」が増えていきます。貼り合わせた外の厚い紙に色を付けたり、きれいな文様のくぼみを入れたりします。
 しかしその手間の一つ一つは商品自体の価値を上げるものではありません。購入者が使用者消費者である場合、手間によるコストアップは、嗜好品を除けば本来は不要です。極端な話にはなりますが、屋台で買う食べ歩き商品には包装すらありません。
 また簡素な包装であるバルク品(パソコンなど機械部品に限らず)と呼ばれる物は、化粧箱の両極にある包装と言えるでしょう。
 話が逸れましたが、パッケージの価値が求められるのは購入者と使用者消費者が別である贈答品の場合です。
 商品を専用の包装紙で包んだり、ラッピング袋に入れたりするのも誰かに贈る物だからです。
 そして貼箱が誕生した明治初期は文明開化の音がした外国の文化、商品が増えていった時期であり、それは贈答品が増えていった時期でもありました。
 つまり化粧箱の誕生、需要、進化は、贈答品の需要の高まりと比例していたと見ると面白いと思いませんか。

弊社の化粧箱

 弊社の商品は大きく分けて、化粧箱入りの贈答品とそうでない自家需要商品があります。
 あえて手間と称した貼箱への加工ですが、弊社の化粧箱の「手間」は、外の紙は落ち着きのある色を基調とし、和紙をイメージした質感が出るような加工を入れています。屋号と商品名は印刷されたシールを貼るに留めています。化粧箱にコストがかかり過ぎないようにするためです。
 化粧箱の採用基準はその会社の解釈とも取れる物だと思っています。
 弊社の解釈としては、ご購入者様の負担にならない、受け取った方が嬉しい、そういったバランスを意識しています。

 弊社の商品ぺージには、化粧箱がある場合は必ずその写真を載せるようにしています。
 それは贈答品を扱う会社として化粧箱は商品の一部であるという考え方によるものです。

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